こんばんは、エースです。
本日は看護師(ストレス対処)の話をしようと思います。
看護師は「白衣の天使」と言われて子どものなりたい職業でも常に上位。
看護師の皆さん、
- 「看護師は大変だけどやりがいがある」
- 「患者さんが笑顔になるために」
- 「元気に退院する際この仕事を選んで良かった」
と、心の底から言えますか?
では言い方を変えてみます。
- 「不規則な勤務で残業も多く身体的にきつい」
- 「スタッフの人間関係、患者さんに対して接遇も厳しく精神的にも辛い」
- 「昔に戻れるのであれば看護師という職業は選ばない」
- 「今すぐでも看護師を辞めたい」
こう思っている方は少なくないのでは?
私は看護師経験15年、現在精神科で働いています。
周りの看護師で身体的・精神的に辛く辞めていく人たちも多く見てきました。
メンタルヘルスケアについて学ぶ機会も多く、
私自身も仕事できついこともありますが、
うまく向き合っています。
看護師という存在は必要不可欠で、
今後の明るい未来のためにあなたの力は必要です。
・看護師の仕事が嫌で精神的にきつい
・ストレスの対処法が分からない
・看護師以外のサービス業の方
ストレスが起こる要因と対処法をみつけて、
今後の活躍に少しでも力にれればと思っております。
さっそくですが結論からいいます。
白衣を着た瞬間理想の看護師を演じること。
看護師の労働の部類
では、そもそも看護師という職業は、
肉体労働か?それとも頭脳労働?もしくは近年注目されている感情労働か?
肉体労働とは
体を使った作業や働きで賃金を稼ぐ仕事。
例えば大工、スタントマン、整備士、工事作業員など。
頭脳労働とは
頭を使って創出したアイディアなどを賃金に変える仕事。
例えばIT企業や研究者、コンサルタントなど。
感情労働とは
相手に対して特別な状態に導くために、
自分自身の感情を誘発・抑制しコントロールが必要な労働。
状況によってふさわしい感情を出さなければならない。
例えばサービス業、顧客対応、苦情処理、受付係など。
看護師という職業はどの労働部類か?
答えは・・・全部当てはまる
肉体労働
→入浴介助・排泄交換に体位変換。常に動いて体を使って業務にあたる。
頭脳労働
→看護師は生涯学習。
年々新しいことを覚え、看護計画、看護研究、研修会、看護必要度など頭を使う。
感情労働
→患者・利用者に対して自分の感情を抑えたり合わせたり。
職員同士の人間関係に接遇と何かと感情をコントロールする。
※世界のあらゆる職場のストレスの要因としてこの感情労働が注目されている。
この感情労働と上手く付き合うことが、
ストレスを抑えるポイントとなってくる。
このように看護師という職業は、
肉体労働も頭脳労働も感情労働も全てやって賃金をもらう。
どれがメインでどれが一番当てはまるとか決められないが、
感情労働がストレスを溜める最大の要因となってくる。
看護師の日常
ストレスで疲れた時を思い出してみてください
体
勤務は不規則でバイタルサインにケアに処置に一日中動きっぱなし。
休みの日は何もできず疲労回復するのがやっと。
頭
看護計画に日々の状態の観察、現在どのような状況で何をすればいいのか。
仕事以外にも勉強会に看護研究に何かと頭を使い嫌になる。
心
自分の看護スキル不足や、マンパワー不足で十分な看護ができていないという無力感。
患者の不安や焦り、いらだちに恐怖、孤独といった精神状態に向き合うことも必要。患者さんに何を言われても、「これが看護師の仕事なんだ」と自分自身の心を乱すことができない。
加えて医者や同僚との関わりで信頼を築きながら仕事を進める必要があり、周りのスタッフに辛い態度を取られても「仕方ない」と心の休憩が出来ない状態となっている。
表面上の感情と内面上の感情のズレが危険
例えば、クレームや患者の対応で
表面上は、
笑いたくないのに笑顔をつくなければならない、
こちらに非がなくてもクレームの対応は、
常に親身になって平常心で受け答えしなければならない。
しかし内面上では、
「いやいや、そっちが悪い」とか、
「なんでこんな対応を私がしないといけないのか」
「あー疲れる」
と思っていてイライラしている。
表面上の笑顔と
内面上のイライラの差が
ストレスを過大にしてしまう。
看護師は常に自分自身の心を乱すことが出来ず、
この表面上の感情と内面上の感情のズレが激しければ激しいほど、
過大なストレスとして自身にのしかかってくる。
過大なストレスが溜まるとどうなるか
疲れ果てる
人との関わりが嫌になる
コミュニケーションが嫌
やりがいもなく看護師=ストレス=辞めたいと
心身が危険な状態となってしまう
では一体どうすればストレスを対処できるのか?
表面上の演技(表層演技)でなく迫真の演技(深層演技)を行う
表層演技では・・・・
自身は表面上では笑顔を見せているが内面上はイライラしている
深層演技では・・・・
表面上は笑顔で内面の感情も演技する
病院入り白衣を着た時だけ看護師になる
病院に入り看護師になった時だけ理想の看護師の役を演じる。
表面だけでなく内面の感情も演技する。
言いそうなことや思いそうなことを心の底から迫真の演技をする。
表面上の感情と内面上の感情のズレをなくしてあげる。
オンオフを切り替える
白衣を着た時だけ理想の看護師の人格になり、
白衣を脱いだらいつもの人格に戻る。
役者(俳優)さんは、
ドラマや映画の役に応じて感情を表現しています。
まさに俳優という職業も感情労働者。
その分外から見れば憧れの世界なのかもしれませんが、
本人という人格+俳優という人格+役という人格があり、
オンオフの切りかえが難しく、
過大なストレスがかかる職業なのかもしれませんね。
白衣を着た瞬間理想の看護師となり、
表面だけでなく内面も演技して役を演じること。
そうすることで看護のプロ意識が高まり、
ストレスに対応しやすくなります。
実際は
「そんなの難しい」
「オフの時間も何かと仕事の作業がある」などといった
問題もあると思います。
365日毎日ではなくても構いません。
一度体験して繰り返すことで、
理想の看護師という人格が形成でき、
ストレスにも対応できる場面が増えてくると思います。
1:看護師は肉体労働・頭脳労働・感情労働の全て
2:中でも感情労働がストレスの要因
3:表面と内面の感情のズレがストレスを過大させる
4:白衣を着たとき理想の看護師を演じる
体を壊さずに、
読んでいただきありがとうございましたm(__)m